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タイガーのコーチであるハンク・ヘイニーが一番の理解者?
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2月末に釈明会見したタイガー・ウッズが今度は初インタビューを行った。このインタビューの中で、タイガーは「叱ってくれているお父さんがいなくて寂しい」と語った。実はこの言葉の裏には、あるエピソードがあるとコーチであるハンク・ヘイニーが語った。
ヘイニー公認インストラクターの松本進プロが、ヘイニーが語った内容について教えてくれた。
「タイガーが12歳の時のあるトーナメントであまりにも調子が悪かったので、ふて腐れた態度でプレーをした時、温厚な父親のアール氏がプレー後のタイガーに対し『お前は何様のつもりだ』と激しく怒鳴りつけたそうです。この後、帰りの車も家に帰っても口をお互いに口をきかなかったそうです。
そして2日後に、『お父さんごめんなさい、なぜお父さんが怒ったのが理解できました』とタイガーから謝ったそうです。アール氏が怒った理由は、もちろんスコアでなくタイガーのふて腐れた、諦めの態度。その姿勢に怒りを露わにしたのです。諦めるということはどんなスコアを打つことよりも、マイナスであることをタイガーが学んだ瞬間でした。これ以来、タイガーは怒ることはあっても絶対に諦めるという言葉を自分の人生から削除したそうです」
タイガーが亡き父・アール氏から学んだ、諦めない精神が、復帰第1戦となるマスターズで、どのような結果として現れるのか。あの日に封印した“諦めない”姿勢で全力のプレーを期待したい。
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