先々週のTポイントレディスで、ホールアウト後、ギャラリーからの指摘でルール違反が判明するというトラブルが起きていた。
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プロたるもの、ルールはしっかり勉強して欲しい
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プロ11年目の前田久仁子は初日の10番ホールで第2打をOB方向へ。そのため暫定球をドロップしたのだが、これが再ドロップを要する2クラブレングス以上転がって止まった。にもかかわらずそこからプレー。初球はOBのため暫定球がインプレーとなり、そのままホールアウトした。
ところが、スコアカード提出前に現場を目撃していたギャラリーから指摘があり、競技委員が確認したところ、前田プロも違反があったことを認めたため再ドロップしなかったことの2罰打が付加された。
結果的に、この前週のパク・インビと連続して周囲からの指摘で違反が確認されたことになる。プロとして恥ずかしいことが起きたわけだが、女子プロゴルフ協会では各選手に反省を促したということで、特別に指導強化といったような動きはない。
ルール研究家のマイク青木氏は、「これは皮肉でもなんでもなく、プロは球を打つのがうまいゴルファーであって、ルールに精通したゴルファーとは言えませんから」と、前置きしたうえで、
「ただ、1打を縮めるために日頃努力しているプロには、ルールを知らないがために無駄な罰打が加わるということを自覚して勉強してもらいたい」と助言する。
2週連続して周囲からの指摘で発覚したルール違反騒動。これを機会にルールを“きちんと勉強”してもらいたいものだ。
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