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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 5/4号
2010/4/23更新

超高チケット、テレビ視聴率など
報道されなかったマスターズ

 タイガー・ウッズの復帰第一戦となったことで世界中の関心が集まった今年のマスターズ。ギャラリーチケットの高騰、TV視聴率大幅アップなど報道されなかった話題もいっぱいあった。


マスターズの1日券の「プレミアムチケット」。通し券のバッジはなんと回収されるそうだ


 オーガスタナショナルGCのビリー・ペイン会長は、タイガーの復帰で、注目度が高まったことについて、「見たい人間は見ればいいし、見たくない人間は見なければいい」とそっけなく、タイガーには関係なくいつも通りのマスターズを開催するとしていた。

 しかし、その一方では、ギャラリーチケットが例年にない高騰ぶりを見せていた。マスターズの本戦のチケットは、「スポーツ以外を含めて最も入手が難しいチケット」といわれており、あらかじめ登録してある人を除いて、1972年から一般には販売されていない。アメリカには免許をとっているチケットブローカー(ダフ屋)がおり、ここから買うしかないわけだ。

 しかも今では、「前回よりもチケット数は減らしている」(ペイン会長)とかで、これが、タイガー復帰とあいまって、闇相場を高騰させていたのだ。

 マスターズが始まる前の4月1日には、最終日のチケットが2万ドル近い175万円もの相場がついたという噂も出ていた。土曜日の時点では、最終日のチケットが1万ドル、92万円という数字がインターネットに公開されていた。本来、マスターズ委員会が販売する木曜日から日曜日までの通し券(バッジ)の価格は2万円強だから、10倍はおろか、1日で92万円というのは100倍以上だ。それでもマスターズを観たいという人が引きも切らないというのだから、すごいというしかない。

 アメリカ国内のTV視聴率も、ケーブル局で放映された初日は、前年比47%アップで約500万人の視聴者がいたとか。この数字は、米国内のケーブル局が放映するゴルフトーナメントの過去最高視聴者数だったという。

 アメリカの地上波での視聴率は最終日が12%、前年比36%アップ。これは、タイガーがデビューして優勝した1997年の15.8%には劣るものの、データが整備された1986年以降、ゴルフトーナメントとしては、史上3番目の記録だ。

 まさしくタイガー効果。もしタイガーが出ていなかったら、今年のマスターズはここまで注目されなかっただろう。

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