数年前まで、メンズのゴルフウェアやグッズといえば茶色に黒、白、紺のモノトーンの世界。それが今やコースではカラーパンツや原色のシューズ、ハデなバイザーなどで着飾るカラフルなゴルファーが増えつつある。しかもこれが年齢に関係なく浸透し始めているようだ。
不景気なときはモノトーンが、景気が上向きだと明るい色が流行るといわれるが、それが事実なら、近頃のゴルフ場は吉兆だらけということになりそうだ。
ヨネックスの『パワークッション8RYOゴルフシューズ』は、これまでの白をベースにしたもの 6色に加え、先頃、新たにベース自体が新色になったレッド、グリーン、オレンジ、ピンクなど6色を加えて計12色に。他モデルを合わせるとメンズシューズだけで17色展開となり、「これほどの色数を揃えたのは今までになかったこと」(同社宣伝広報課・篠良太氏)という。
また、美脚ジーンズで人気のブランド『シマロン』もGDO(ゴルフダイジェストオンライン)との共同開発で今シーズンからスタートさせたゴルフライン『シマロンゴルフ』のパンツがピンク、黄色などカラーバリエーション8色。こちらもメンズとしては多めの色味展開を始めた。色やサイズによってはすでに品薄傾向にあるそうだ。
以前からキャップの色数、デザインを豊富に展開してきたタイトリストによると、最近はピンクやオレンジ、ライムグリーンが好調で、カラフルなサンバイザーも10色展開で人気急上昇とか。いずれも「10年前では考えにくかった傾向です」(タイトリスト・アクセサリー担当マネジャー・今村太郎氏) だ。
ゴルフショップでも、カラーバリエーションを豊富に置いていないと近頃のお客さんには満足してもらえない、という声もある。
また、シューズにしても、プロモデルのカラーバージョンは見た目だけでなく機能性も当然、高い。バイザーの作りもしっかりしている。これも人気を呼ぶ大きな理由といえるだろう。
巷ではカラーボールに人気が集まっており、これがウェアやグッズのカラー化に拍車をかけている格好だが、これからはゴルファーがそれぞれ自分のカラーをもっとアピールする時代になるかもしれない。
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