> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/22号
2010/6/11更新

スコアも飛距離も勝った!
先輩・薗田峻輔が後輩・石川遼と直接対決

 5月末に行われたダイヤモンドカップでは、石川遼の出身校である杉並学院高の1年、浅地洋祐くんが9位に入る大健闘をみせた。さらに最終日に石川遼は、高校の先輩である薗田峻輔とのラウンドとなり、3人の同窓対決を見ることもできた試合となった。


“王様・薗田”と“王子・遼”が中盤戦にかけて盛り上げる

 5月に行われたダイヤモンドカップ最終日、石川遼と薗田峻輔がプロツアーで初めて同組で回った。薗田は今年3月に石川が卒業した杉並学院の2年先輩で、技術、実力ともに『薗田先輩が上』と、石川が一目置く存在なのだ。

 2007年に高校1年でプロ宣言した石川に対し、薗田は明治大学に進み、2年間学生ゴルフの経験を積んだ後、昨年のQTで28位に入り、その資格で今季ツアーの出場権を得て、今年からツアーデビュー。プロの世界では石川の後輩になる。

 それぞれ別々の道を歩んだせいか、同じ組でプレーするチャンスは滅多になく、「2年前か3年前のサン・クロレラの練習ラウンドでハーフをまわって以来かな?」(薗田)と記憶も曖昧なほど。試合での同組はジュニア時代は別にして、まったくなかったという。

 QT28位の薗田と、賞金王の石川。プロとしての格は当然石川が上だ。しかし、薗田には“先輩”としての意地があった。ともに16位タイからスタートした最終日、薗田は70で回り15位タイと順位を上げたのに対して、石川は74を叩き32位タイ。
「正直いって、勝ててメンツを保てました」
と薗田はライバル心を燃やして戦っていた本音をもらした。

 そのライバル心は、順位ばかりではなく、飛ばしにも表れていた。中継ホールで薗田がたびたび石川をアウトドライブするシーンを見せていたいが、「あれでも、ぜんぜん芯を喰っていなかったんですよ」と、まだまだ飛ばせると言いたげな口調に薗田の意地が感じられる。

 石川遼との直接対決では先輩の意地を見せた薗田だが、9位タイと大健闘した現役後輩の浅地洋佑くんには完敗し、
「めちゃくちゃ悔しいですよ。なんで崩れないんだろう、って思ってました(笑)。絶対に遼も心底悔しかったはずです」
と無念さを隠さない。

 来年にもプロ転向を表明している浅地。先輩、後輩の三つ巴のライバル対決がさらにツアーを盛り上げてくれるだろう。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です