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昨年は優勝がなかった片山。快進撃に期待したい
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先週のレクサスカップの初日、スコアカードに自署名を書き忘れて提出してしまい、プロ入り以来3度目の失格を喫してしまった片山晋呉だったが、その前週に海外トーナメントに出ていたことは、なぜかあまり報道されていなかった。
片山が出場していたのは、7月1日から4日間の日程で開催されていた『インドネシアオープン by エンジョイジャカルタ』という試合。このところ試合数を増やし続ける、ワンアジアが主管する大会のひとつだ。
同週に新規開催の『TOSHINトーナメント』が行われていたため、日本からは、片山ただひとりの参戦だった。
昨年5試合の規模でスタートしたワンアジアは、今季11試合と倍増。同じシンガポールに拠点を置くアジアンツアーとは、マーケットが重なることもあって、関係はあまり良好ではない。
今回のインドネシアオープンは、昨年まではアジアンツアーの一環として『エンジョイジャカルタ・インドネシアオープン』という名前で開催されていた試合で、アジアンツアーからワンアジアに鞍替えした形だ。
中国ゴルフ協会が肩入れするワンアジアの背景には当然中国マネーがあり、韓国、オーストラリアなどを巻き込む形で勢力を伸ばしている。日本ツアーも当初はワンアジアと協力する姿勢を見せていたが、アジアンツアーとの友好関係もあり、関係が改善するまで静観する立場を取るようだ。
今回、2日目に65をマークして一気に首位と3打差の3位に浮上した片山だが、3日目は76。どうやら不慣れなカメラマンのシャッター音が原因だったらしい。最終的には2つスコアを戻して12位で終えたが、そのイライラを引きずり、翌週のうっかりミスに繋がってしまったのかもしれない。
昨年は優勝がなかった片山。これ厄払いとしてかつての快進撃を見せてほしいものだ。
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