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長野県にある佐久長聖中学に通う高橋恵さん。身長172センチから繰り出されるドライバーショットは270ヤードを越える
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13歳の中学2年生、高橋恵さんが日本女子の2部ツアー、ステップアップツアーの『ANAプリンセスカップ』で優勝した。最終ホールでバーディをもぎ取り、金田久美子、下川めぐみに追いつき、プレーオフに突入。プロ2人を下して同ツアー初のアマチュア優勝を飾った。
今回、同級生の石川遼の妹・葉子さんとともに、主催者推薦で出場した高橋さん。2日間競技の最終日、首位に4打差のイーブンパー17位からスタートして、逆転で優勝をもぎ取った。
まだ、13歳ながら身長172センチと長身で、ドライバーショットは270ヤードを越える飛ばし屋だ。先月行われたレギュラーツアーの『リゾートトラストレディス』では、予選通過するなど実力も確かだ。
では、今回優勝したステップアップツアーとは、どのようなツアーなのか。1991年から始まったこのツアー。年度によって開催試合数は、かなり違うが、今年は5試合が行われる。優勝者には、翌々週からのレギュラーツアー4試合の出場権と、セカンドQTまでの免除などの特典が与えられる。しかし、アマチュアが優勝しても、適用外となっており、高橋さんはこれを受けることはできない。
さらにプロテストも最終テストから出場できるという特典もあるが、プロテストそのものの受験資格が18歳以上となっているため、こちらも現状では適用外だ。もし高橋さんがプロ転向を希望するなどしても、「審議になるでしょう」とLPGA事務局はいう。
ステップアップツアーに出場する選手は、ファイナルQTに進出したが、レギュラーツアーには出場まではいかない下位の選手たちが主。そのほかの出場資格は、その年のプロテスト合格者などがいる。昨年プロ入りし、今年ツアー初優勝した甲田良美も、プロテスト合格後すぐに出場したステップアップツアーの『ライオンレディス』で優勝。その勢いのままQTも突破して今季の出場権を獲得した。
米女子ツアーでも、13歳の優勝となると前例がない。石川遼からはじまった“最年少記録”は、女子でも今後増えるかもしれない。
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