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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/3号
2010/7/26更新

打ち上げ・打ち下ろしの距離も教える
アメリカで話題のレーザー計測器

 反射板を内蔵したフラッグポールにレーザー光線を当てて、距離を計測する機器を使うと、プレー時間が短縮され、スコアもアップすると、アメリカの研究機関が発表した。

 この計測器は「レンジファインダー」というレーザー距離計測器で、フラッグに反射板が付いていることで機械が瞬時に反応。これまでの対象物にピントを合わせる手間が格段に減ったという代物だ。この実験を行ったのは、米・アリゾナ州立大学の研究機関。

 テスターとなったのは、同じような腕前を持つ数十名の学生たち。彼らが35ラウンドをプレーし、そのうちの半数は、レンジファインダーを使用。残りの半数は、コース表示と目測のみを頼りにプレーしたところ、レンジファインダーを使用したゴルファーは、1ラウンド平均で7~12分もプレー時間が短縮される結果が出た。

 また、これを日常的に使っている学生と、使用していない学生とでは、18ホールで平均2ストロークよかったという。

 このレンジファインダー、乗用カートに搭載されているGPSユニットに比べて、距離表示の誤差も関しても少ないという。GPSの多くが、グリーンのセンターまでの距離が表示されるのに対し、レンジファインダーはピンまでの距離を表示。打ち上げ、打ち下ろしの場合も、その角度を計算し、あと何ヤードを打てばいいかを教えてくれるという。

 すでにアメリカでは、オークモント、リビエラ、パインハーストなどの人気コースをはじめ、2,000のコースが採用しているとのこと。

 日本での導入は各ホールに反射板内臓のフラッグポールが必要など、まだまだゴルフ場のインフラが整備されなければ使えないが、この問題が解決されれば、セルフプレーが増えるにつれて多くなる傾向のスロープレーの減少につながるかもしれない。

 
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