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合宿生活の2カ月の間、座禅も組んだ
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5月のワールドカップレディスサロンパス杯でスロープレーによる2打罰を不服として途中棄権した三塚優子が、2カ月間の謹慎を経てスタンレーレディスでツアーに復帰した。
「この2カ月間は丸々ゴルフ合宿をしていました。合間に座禅を組んだり児童養護施設も訪問しました。考え方を改めて“心”の部分が成長しました。人生のなかでもプラスになったと思います」
と謹慎期間を振り返った三塚。
ゴルフという個人競技では、物事が自分中心に回っていると思いがちだ。実際、総部の最中はそう思わないと生き残れないのも事実。しかし自らの行為で戦う場を失ってみて初めて三塚は「周りのサポートがあってこそ、いまの自分がある」と心を入れ替えたという。
指摘されたスロープレーに関しては、
「アメリカのPGAツアーを見るとキャディがグリーンでラインを読まないんです。選手が責任を持って自分で読んでいる。それを見て参考にしました。これで、ルーティンは20秒以上短縮できると思います」
と自信をのぞかせる。
先の全米女子オープンでは、セッティングが難しかったため選手が神経質になり、1ラウンド6時間かかり話題になった。男子でも、チャレンジツアーは4サム競技とはいえ「7時間以上かかってイライラした。もっとプレーを早くするべき」と奥田靖己が訴えている。
丁寧にプレーすることは悪いことではないが、ルールに則った行動でなければゴルファーとして失格。三塚の件を教訓に、スロープレーが少しでも改善されることを願いたい。
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