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プレーぶりだけでなく、石川の「英語力」にも賛辞をおくったトム・ワトソン
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メジャー自己最高位の27位タイで全英オープンを終えた石川遼だが、ゴルフの腕前ばかりではなく、外国人プレーヤーと気軽に会話を交わしたり、英国の放送局BBCのインタビューに英語で答えたりするなど、英語力も順調に伸ばしていると思われる場面がたびたび見られた。
海外で活躍するためには、まず現地に溶け込むこと、とよくいわれる。ゴルフのためなら何事につけても貪欲な石川遼にとって、英語力はある意味必須。ツアー参戦で授業にはほとんど出ることはできなかったが高校時代だったが、それでも英語のテストだけは常時高得点をマークしていたという。
今回の全英オープンでは、火曜日の記者会見に呼ばれて、外国人記者からの質問に、通訳を介して日本語で答えていたものの、質問の内容は十分理解している様子で、通訳なしで即答するほど。長時間の応答では、まだ微妙なニュアンスが伝えられないため、日本語で語ってはいたが、本音はすべて英語でのやり取りがしたかったはずだ。
最終日のプレーを終えて中継局のBBCのインタビューでは時間も短かったこともあり、通訳抜き。直接英語で受け答えをしていた。
予選ラウンドを一緒にまわったトム・ワトソンから「ユー・アー・ファインプレーヤー、アンド・ドント・チェンジ・シングス。ユー・ハブ・ア・ファインゴルフスウィング」と言われたとのエピソードを披露した石川だが、ワトソンも記者会見で「石川の英語はとてもわかりやすかった」と絶賛していた。
キャディの加藤大幸さんによると、「外国人プレーヤーと会話をして、何かわからない言葉が出てくると、すぐにラウンドメモなどに書き込んで、終わってからちゃんと辞書で調べたりしています」とのことだ。
昨年、週刊ゴルフダイジェスト誌記者がゴルフダイジェスト社刊の新書『ゴルフと英語一石二鳥』を手渡したときも、食事中に食い入るように読みふけり、時折「あっ、こんなふうに言うんだ」とつぶやいていた。
自身がコマーシャルしている英会話教材、スピードラーニングも役に立っているはずだが、やはり英語も本人のヤル気が大切だ。
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