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新ゼクシオの偽物の特徴(写真は偽物)
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メーカーの自衛策や、サイト管理者や取り締まり当局の監視などが功を奏して、偽クラブの発覚件数自体は減ってきているが、その一方で偽造グループの手口は巧妙悪質化している。先ごろ、人気クラブ、新ゼクシオドライバーの超精巧な偽物が発覚した。
数週間前、ネットで買ったゴルファーがヘッドに「異音がする」とのクレームで発売元のSRIスポーツに持ち込まれた『新ゼクシオ』ドライバーの偽物は、ふだんからクラブを見慣れているはずの同社スタッフでも一見見分けがつかないほど本物そっくり。
ソールのラインがやや太いこと、ソールのバッジが少し浮き上がっているところが見た目の違いだが、それも正規品と並べて見比べなければ気がつかないレベルだった。
また、正規品は重量が280グラム前後なのに対し偽物は約330グラムと、普通のアマチュアが振るのはきつい重さだが、これも偽物を手に持っただけでは気づきにくい。長さが正規品の46インチに対して45インチと短いのも偽物の特徴だが、過重量でも振り切れるようにわざとそうしているとすれば、偽造グループはある程度のノウハウを蓄積しているとみていい。
さらに、これまでの偽物にはなかった、シャフトの製造番号やSGマークが入っているほか、本物そっくりの保証書やヘッドカバーまで添付されている。
「偽物は2000年の初代『ゼクシオ』の時から出回っていましたが、これほど精巧に作られていて、保証書までついているケースは初めて」(SRIスポーツ広報部・山田照郷氏)
ちなみに同社では、まだ中古ショップで出回る現行モデルのひとつ前のザ・ゼクシオの偽物の特徴をこういう。
・ソールのバッジの浮き上がりは同じで、バッジ自体もやや形が違う。
・ドライバーのソケットに入っているはずのシルバーのラインが入っていない。
・シャフトにシリアルナンバーが入っていない。
・保証書がついていない、など。
「税関での輸入差し止めなど当局と連係してできる限りの対策は講じていますが、ユーザーの自衛策としては信頼できる販売店から購入して下さいというほかありません」(山田氏)
偽物根絶にはユーザー側も疑わしい相手とは取引しないなど、注意することが必要だ。
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