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パットが不調の石川は、ティを2本さしてその間を通す練習をしている
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全米プロ選手権で今季メジャー4戦のすべてを戦い終えた石川遼。全米プロ選手権は予選通過に5ストロークも及ばない、完敗という結末だった。これまで常に屈辱をステップアップの糧にしてきた石川だけに、終盤戦でどんな建て直しを計画しているのか。
WGCブリヂストン招待と、全米プロ選手権の2連戦へ出発する直前には、「関西オープンには出る方向で考えています」としていた石川だが、全米プロ選手権の練習日に「欠場」を表明。後半戦に備えて「トレーニング週間にします」と体力強化を優先することになった。
石川に帯同するトレーナーの仲田健氏は、
「遼クラスのアスリートになると、自分の体が今どんなトレーニングを欲しているかが自然とわかるんです。僕はそれに適切な方法をアドバイスするだけです」という。
石川によれば、関西オープン欠場の決断は、「チーム遼と相談して決めました」とのことだが、やはり石川自身が、ビッグトーナメントが続く秋の陣を前に体力強化が最優先と考えたからだろう。
全米プロ選手権から帰国直後にも「まずトレーニング。有酸素運動、無酸素運動、ウェートトレーニングと、とにかく今までに一番きついトレーニングをやりたい」と石川は語っていた。
石川が次に取り組みたいというのが1日500回~1,000回の素振りだ。
「素振りをして上達してきた気がするので、もう一回初心に戻って素振りをしたいですね」
素振りにボールの存在を気にせずに理想のスウィングができる。その利点を生かして、体の回転スピードをもっと上げようというのが石川の目論みだ。
また、全英オープン、全米プロ選手権で浮かび上がってきたパットの問題点に関しては、
「30~50センチのところにティを2本さして、その間を通すという練習で、パットの出だしをしっかりと安定させたい」
という。いずれにしても、スウィング、パットともに初心に帰った練習ということになる。
さて、後半戦の戦い方だが、
「もっと自分の好きなように、アグレッシブに攻めて、見ている人を魅了するというプロゴルファーのあり方を忘れずに臨みたい」
というから、また石川遼ならではの、スリリングなプレーが見られることを期待したい。
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