宮里藍に強力な味方が現れた。8月13日~15日に行われたNEC軽井沢で2日目までトップを牽引した原動力となったのが「最大10ヤード、平均約5ヤードの飛距離アップ」(宮里藍)したニュードライバーだった。
並みのプロならいざ知らず、宮里藍のようにスウィングが安定したプレーヤーがクラブで飛距離を伸ばすことは難しいとされている。それにもかかわらず大幅な飛距離アップを実現できたのは、"やさしめドライバー"のお陰と言っていい。
そのクラブは、6月のアメリカでのテストで気に入り、早速使い始めた「V-iQプロトタイプ」。それまでの「XドライブP51-5」(425cc)に比べるとヘッド体積が455ccと大きく、そのぶんディープフェース化され、重心が低くなっている。
ヘッドの大型化に合わせてシャフトも改良された。「ツアーデザインB10-01wプロトタイプ」は、これまでの「B09-03w」よりも全体的に硬さを減らして、しなりを感じやすくしたもの。ヘッドが大きくなったぶん、インパクト直前でヘッドを走らせるのがシャフトを軟らかくしたことの狙いで、さらに球の高さを出しやすくなった。
「打ち出しが高くなったぶん、キャリーが出るようになりました」(宮里)
このクラブ、実は来シーズンに向けた開発の方向性を探るためのテストで思いがけず出合ったもの。これで宮里の賞金女王が近づけばいいのだが。
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