セット内容はウッド3本にアイアンが9本、それにパターとキャディバッグ。これでしめて1,680万円。一般のクラブに比べたら0が1つどころか2つも多いが、どのようなクラブなのだろうか。
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性能的にはシニア向け。ミスしても漆はハゲ落ちないという
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この法外とも言えるクラブはマルマンの「マジェスティ プレステジオ ジャパン」だ。ウッドのヘッドには、輪島塗で山水画が描かれている。
「漆(うるし)職人が何十もの工程を経てつくるので、結果としてこういった価格設定になってしまう」(同社マーケティング部・桑木野氏)
それよりもメーカー側が強調するのは、日本の伝統文化の継承という。今回、チタンに輪島塗を施したのは漆の塗りたて技能士の国家資格を持つ渡邉和子氏が主宰するRhusプロジェクトの技術によるもので、最終的には多少ともブランドのイメージアップにつながればいいのだという。
クラブ設計家の高橋治氏によれば、性能的にはつかまり重視型だそうだ。
「シニアクラスのスライサーにズバリで、アイアンもつかまえて飛ばせる可能性は大。優越感を味わえるのは確かだけど、果たしてどんな人が買うのか……」
日本に先駆けて5月に北京の展覧会で出品したところ、3セット予約が入ったか。日本でも8月25日から新宿伊勢丹で展示されるが、さて日本では売れるか?
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