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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/14号
2010/9/6更新

離婚が決まり、再起を期すタイガー
脅威の集中力は戻るのか


負のエネルギーから解放されたタイガーの復活を早く見たい

 タイガーが、8月23日、エリン夫人と離婚したことを発表した。2009年11月、自宅近くで起こした自動車事故を発端に不倫問題が発覚。本人も複数の女性と関係があったことを認めたことから、成り行きが注目されていたが、ひとまず決着を迎えたことになる。

 不倫発覚後、トーナメントの出場を自粛。4月のマスターズから復帰したものの、今季はまだ1勝もできないほど精彩を欠いていたタイガー。やはり離婚のゴタゴタが、プレーにも影響していたのだろうか。

「大いに影響があったはず」と言うのは、クラブチャンピオン弁護士として知られ、離婚問題にも詳しい西村國彦先生。
「欧米では離婚の手続きや相手との折衝などは専門家がやってくれるので、事務的な部分での煩わしさはなかったと思いますが、そうは言ってもいろいろな部分で折り合いをつけるのは難しい。タイガーもゴルフどころではなかったのでは」

 米ツアーのテレビ解説者としてアメリカのゴルフ事情に詳しい佐渡充高氏も、ここ数カ月の騒動で、タイガーはすっかり普通の人になってしまったという。
「過去にも、1992年にマスターズを制したフレッド・カプルスや、2008年フェデックス・カップ・チャンピオンのビジェイ・シンなど、離婚騒動でガクンと落ち込んだ人は何人もいました。タイガーの場合は、離婚+スキャンダル。家庭を大事にする“スポーツマンの鏡”的な存在だっただけに誹謗中傷も激しく、落ち着いてゴルフができる状態ではなかったと思います」

 タイガーの友人として知られるマーク・オメーラも、昨年7月に離婚を乗り越え再婚したが、「人生でもっともつらい時期だった。離婚でもめている時期にスウィングもおかしくなっていった」(オメーラ)という。それが離婚が決まったことで、心機一転、一からやり直せたそうだ。

 ファンにとって気になるのは今後のタイガー。復活できるのだろうか?

「タイガーにとって、ここからが本当の試練。みんなに認められるプレーヤーになってこそタイガーだということを考えれば、深く反省していることを態度で示し続けないといけないし、それと同時に結果も残さないといけない。いばらの道であることは否めません」(佐渡氏)

 今、タイガーに、この試練を乗り越えられる力が残されているかどうか。強いタイガーの姿を早く見てみたい。

 
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