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上はX01ソリッド、下はマイルド。スピン系ながら、ソリッドは球離れが速く、マイルド軟らかい打感が特徴
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ブリヂストンスポーツが10月8日に発売するプロ・上級者向けゴルフボール『ツアーステージX01ソリッド/マイルド』とは一体どんなボールなのか。週刊ゴルフダイジェスト誌では、9月6日に発表されたばかりの両モデルを入手、いち早くファーストインプレッションをお届けする。
4ピース構造の『X01ソリッド』は『X01G+』、3ピースの『X01マイルド』は『X01B+』の後継モデルだが、それぞれどのように進化しているのか。試打は、ギアの評価で定評のある堀越良和プロにお願いした。
まずは上級者が最も気にするグリーン周りの性能から。
「『X01ソリッド』も『X01マイルド』もスピンはかなり効きますね。新溝アイアンとウェッジで打ちましたが、夏場の深いラフからでもけっこう止まります。スピン量そのものは両者とも大差ありませんが、あえていうなら『X01ソリッド』のほうが少しかかります。そのかわり『X01マイルド』は打感が非常に軟らかいのが特徴です。とはいえ、どちらも硬いなり、軟らかいなりに芯が感じられるので距離感は出しやすいと思います。これはパッティングでも同じです」(堀越)
次にドライバーで性能を比較してもらったところ、
「『X01ソリッド』は球離れが速く、打ち出しも若干高い感じで、その分前に行っていました。それに比べると『X01マイルド』はちょっと球離れが遅れる感じで、ウェッジ同様フェースに長く乗っているフィーリングがある」(堀越)
と性格的に好対照であることがさらにはっきりしてきた。
「スピンはそう変わらないし、飛んで止まるという点ではどちらもゴルファーの要求に応えてくれるボールといえます。大きな違いは打感と球離れ。しっかりした打感が好みなら『ソリッド』、軟らかい打感が好きで球を曲げたい人は『マイルド』が合うと思います」
昨今、技術革新により、スピン系とディスタンス系ボールの性能差が縮まってきているが、これならボール選びに悩むこともなくなりそうだ。
「新しいボールを使ったのは全英から帰ってすぐ。打感もいいし、風にも強い。スピン性能もあるし、トータルバランスがいいから使っています」
と話す池田勇太(『X01マイルド』使用)をはじめ、ツアープロの間でも『X01ソリッド/マイルド』の評価は高い。
また、宮里藍(『X01ソリッド』使用)が米女子ツアーで2勝を挙げるなど、結果の出せるボールとして使用選手が増えそうだ。
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