売り場の拡張や新コーナー、新ブランドの導入など、百貨店のゴルフ売り場の動きが目立つ。少し前までは男性・高級志向・年齢高めのイメージがあったが、今やターゲットの中心は若い女性のようだ。
松坂屋名古屋店が先頃オープンさせたのが、その名も『ギャルファーコーナー』。キラキラ系小物などを集めた20~30代女性に人気の売り場で、ウェアに合わせてかわいいグッズを揃えようとしても「買える場所があまりない」、今までの百貨店に多かったアイテム別の陳列では「わかりづらい」といった女性客のニーズを受けて新設された。同店では「来春に向け、さらに本格展開を見込んでいる」(渡辺智邦スポーツゴルフマネージャー)という。
9月30日のリニューアルオープンに向けて現在、改装を行っている大丸神戸店でも若い女性向けのファッションアイテムを充実させる。「ベテラン層からビギナーの女性まで幅を広げ、ゆったりと買い物ができる構成」(同店広報担当)とし、売り場面積をこれまでの約1.4倍の780平方メートルに拡張。従来の3倍近い品揃えで日本最大級規模となるシューズコーナーや、ラウンドしているイメージでクラブ選びができるシミュレーション試打室も導入する予定だ。
また伊勢丹新宿店では、男女兼用オリジナルキャディバッグなどが好調という。同店のゴルフグッズバイヤー・渡部寛氏によると、「最近はゴルフをしないお客様が、ゴルファーへのプレゼントを買いに来るケースも増えている」そうだ。
若い女性に向けて売り場を拡大し、ラインナップの幅を広げている百貨店。おしゃれに関心のある女性なら、ちょっとのぞいてみるのもいいかも。
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