> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 9/28号
2010/9/20更新

“世界ツアー”と名前を変える?
半分が米国以外で開催の米女子ツアー


メジャーのクラフトナビスコで優勝し池に飛び込んだヤニ・ツェン。ツェンの活躍が台湾での開催を呼んだ

 米女子ツアーが、男子の欧州ツアー化してきた。というより“世界女子ツアー”と名付けても良さそうな雰囲気になってきた。来年、台湾で大会が開催されるようになり、これにより全試合の半分がアメリカ以外の地で開催されるようになった。

 先ごろ、米LPGAは、来年10月27日から30日の日程で、台湾桃園、サンライズゴルフ&CCで、賞金総額200万ドル(約1億7,000万円)の試合を開催することを発表した。

「桃園県はヤニ・ツェンが育った場所で、サンライズゴルフ&CCは、彼女がトレーニングをしていた場所。そこでLPGAの試合が開催されることを誇りに思う」
とは、桃園県のジョン・ウー知事だが、台湾での米女子ツアーの開催は、メジャー3勝のヤニ・ツェンの活躍があったからといっても過言ではないだろう。

 今年米女子ツアーは、公式戦が26試合(3ツアーチャレンジを入れると27試合)開催されているが、このうちアメリカ国外での試合は、表にあるように12試合。スポンサー離れで、来年はアメリカ国内の試合が、1試合減るものと予想されていた。しかし、台湾の試合が増えると26試合と数は変わらないが、ちょうど半分の13試合が海外で開催されることになる。




 今季ここまでに18試合を消化して(9月5日現在)、アメリカ生まれの選手が優勝したのは、クリスティ・カーの2勝やミッシェル・ウィを含めて5勝だけ。それに対して宮里藍の5勝を含めて海外勢は13勝。すでに実質は、世界ツアーの様相を呈しているのだ。

 となれば、不況もあいまって、アメリカでのスポンサーに拍車がかかる一方、米国外のスポンサーが自国でLPGAの試合を開催しようと思うのは当然のことといえるだろう。

 男子の欧州ツアーはすでに積極的に南ア、中東、アジアと世界進出を進めているが、米LPGAの国際化は、これからも進んでゆきそうだ。

 
【関連記事】
2010/ 8/31 グランドスラムに大手。メジャーキラー、ヤニ・ツェン
2010/ 3/23 藍の女王狙いには悩ましい秋の米女子ツアー日程
2010/ 1/ 5 女子ツアーには地殻変動が起きる?
2009/12/15 テレビで放映されない米女子ツアー

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です