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週刊ゴルフダイジェスト 10/12号
2010/10/4更新

トレードマークの「ガニ股歩き」をやめた!
池田勇太が故障知らずの体に変身


トレードマークの「ガニ股歩き」の勇太の勇姿はもう見られない

 ANAオープンで今季2勝目を挙げた池田勇太。石川遼と熾烈な賞金王争いを繰り広げた昨季は、大事なツアー終盤戦で左手首、腰痛に悩まされ賞金ランク2位に終わったが、今季はANAオープンまで日米で22試合に出場しながら体調は万全。その理由は、今季からフル帯同している福田努トレーナー(38)と取り組む体のケア方法にあった。

「疲れがリセットできる体になってる」尊敬する尾崎将司が7勝も挙げていた大会を制し、感激の涙を流した池田が、現時点での体調のよさに胸を張った。

 ゴルフ界の“若大将”と呼ばれる池田のトレードマークといえば、スリータックのズボン。そして、両足のつま先を外に開いて歩くガニ股歩行だった。しかし、今年は歩く姿が変わってきた。

「ガニ股で歩いて外側(がいそく=両足の外側の筋肉)が張ると、ゴルフのスウィングによくないんですよ。体重移動の際に、足が体の外に流れやすくなって、ショットが乱れてくる。だから、普段からお尻やお腹の筋肉を使って歩いて、ガニ股にならないようにと言ってます」
そう話すのは、今年から池田の体をサポートしている福田努トレーナーだ。

 歩き方も変わったが、体の中身も変化してきた。福田トレーナーの指導で毎日、股関節や肩甲骨周りを中心に入念なストレッチを実行。重い器具を使わず、バランスボールなどで腹筋、背筋の体幹も強化してきた。

 朝のスタート前に1時間、プレー後は約2時間。夜の外出も控えて節制に努めてきた成果で、課題だった柔軟性が大幅にアップ。 「柔らかくなった筋肉の質が変わってきましたね。疲れにくく、しかも柔らかい体になってきた」と、福田トレーナーは目を細める。

「予選と決勝ラウンドでは疲労度が違うけど、どんな状況でも同じスウィングができれば強い。体に柔軟性があれば、スウィングの再現性も高まるんです」
と、福田トレーナーは力を込める。

 二人三脚でやってきた肉体改造は、昨年悩まされた故障の防止だけではなく、ショットの安定にもつながっている。

 初の賞金王への視界は良好だ。

 
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