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ミヤギテレビ杯はイム・ウナが制覇。3位まで韓国勢が独占した
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国内女子ツアーは残すところあと数試合。昨年までとは違い、今季はここまでジョン・ミジョンの3勝が最多勝で、賞金女王争いも混戦模様だ。そうしたなか、先月は2週連続で1~3位を韓国選手が独占する試合があった。その影響はさっそくテレビ視聴率に現れていた。
国内女子ツアーは日本女子オープンまで26戦が行われたが、テレビ視聴率もギャラリー数も、昨年比でマイナスの試合が増えている。
テレビ視聴率は最終日の平均が、ミヤギテレビ杯まで7.3%(昨年は年間で7.7%)、ギャラリー数は総入場者の平均が1万6,353人(同1万7,794人)と振るわない。なかでも、2試合連続で韓国選手が1・2・3フィニッシュしたマンシングウェアレディースとミヤギテレビ杯は、視聴率がさらに落ち込む結果になっている(表参照)。
「今年上位で活躍する韓国選手は米ツアーでも優勝する力がありますから、ツアー全体のレベルは上がって、試合自体は見応えがあるんですけどね。やはりファンは日本選手の活躍を見たいのでしょう。でも、強い選手相手にもまれながら、日本の若手が成長していく過程を見るのも面白いですよ」と語るのはゴルフジャーナリストの中野好明氏。
テレビ解説の山崎千佳代プロは、
「韓国選手が上位を独占した試合でも、力の差は紙一重。ほんのちょっとしたところが勝負を分けたんだと思います。やはり精神面なんでしょうね。同じ韓国勢に対するライバル意識が大きな力になっているような気がします。韓国選手のそういうところを見れば、試合も面白く観戦できると思います」と語る。
また、韓国勢の気迫という点から中野氏は、「海外からやってきた彼女たちには、どの試合でも1打も無駄にしない姿勢が見られる」とする一方で、日本勢が低迷した2試合は日本女子プロと日本女子オープンの間の週、「心がメジャーのほうに向いてた選手がいたかも知れませんね」とも推測する。
そのメジャーも終わり、注目は例年ドラマチックな展開になる賞金女王争いに移る。日本選手の巻き返しに期待したい。
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