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週刊ゴルフダイジェスト 10/26号
2010/10/18更新

破綻した親会社SFCGから一転、
マルマンの筆頭株主が韓国企業になった


マルマンのフラッグシップのマジェスティは、韓国での人気も高いが、軸足は日本に置くという

 ホンマやマグレガーのように、最近ではゴルフ業界にも異業種や外国企業の手が伸び、買収などが日常茶飯だが、こんどは韓国企業がマルマンの筆頭株主になった。シニアに人気のマジェスティもとうとう海外企業の支配下になってしまうのだろうか。

 ざっとした経緯から言えば、今年3月までマルマンの筆頭株主は「マグネット・ホールディングス」だった。そこに絡んでいたのが「商工ローン」で知られた「SFCG」だが、SFCGが破産したため、同社が保有していたマルマンの株式222万5,000株が破産管財人の管理下になった。

「その処分に当たって、いくつかのスポンサー候補が上がっていた。我々としては、長期に保有してくれるような企業を望んでいた」(経営管理部部長・中村修氏)

 真先に手を上げたのが、韓国のコスモグループの持ち株会社コスモアンドカンパニーだった。韓国ではよく知られた企業グループで、マルマンとしては願ったりかなったりだった。というのも同社は2003年にコスモグループと合弁でマルマンコリアを設立し、韓国内で展開してきたという経緯があるからだ。「安定株主ができたということで、われわれとしてはマイナスの面はない」

 コスモグループの持ち株比率は現在20.94%だが、同グループとしては将来的には51%まで高めたい意向だという。となると、マルマンも軸足を韓国にシフトせざるを得ないのでは、という見方もあるが。
「それはありません。クラブに関しては韓国では依然、日本製が強く、日本で人気がないと売れない。その意味では、まず日本で信頼性を獲得することが先決なので、日本に軸足をおくことは変わりません」

 今回の例は買収ではないにしても、日本の中堅メーカーを的にさまざまな形態での分捕り合戦が繰り広げられるのだろうか。

 
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