シニア入りしてから3年9カ月勝星に恵まれなかったマーク・オメーラが、先のメジャー、コンステレーションエナジーシニアプレーヤーズ選手権で遂にシニアツアー初優勝を飾った。
「まるでカジノで大当たりしたみたいだ!」
とはしゃいだオメーラ。レギュラーツアーでメジャー2勝を含む通算16勝を挙げながら、シニアではこれまで意外なことに無冠(チーム戦では1勝)。優勝争いはするのだが、最後の最後で逆転されたり自滅したり……。そんな苦労の末の1勝だけに喜びもひとしおだ。
思えば、レギュラーツアー時代もメジャーになかなか勝てず一流半のレッテルを貼られた。だが、1998年のマスターズで遅咲きのメジャーチャンピオン(当時41歳)に輝くと、同年の全英オープンではブライアン・ワッツをプレーオフで下し年間メジャー2勝を達成。直後の来日で「勝ってみると案外、呆気ないね。諦めないで良かった」としみじみ語っていた。
シニアとなり、ランガーやカプルスら、ライバルたちが華々しく活躍する姿を羨ましくは思いつつも、持ち前のユーモアだけは忘れなかった。たとえば「終盤のボギー? 50過ぎればガス欠になるんだよ」などといって、周囲に笑いを振りまいてきた。
メジャーで1勝した途端、急変したようにシニアで1勝を挙げた今、再びオメーラ時代が幕を開けるかもしれない。
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