週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/2号

2010/10/25更新

ただいま７万ドル差
シン・ジエ vs 宮里藍の米賞金女王争いを予想した

藍、シン・ジエとも１試合欠場、これがどう影響するか？

　米女子ツアーはアジア、メキシコでの４連戦を経て、12月の最終戦になだれ込む。注目の賞金女王争いだが、今季はいつになく混戦模様。むろんただいま４位（10月11日現在）の宮里藍にも大きなチャンスがある。

　昨年賞金女王のシン・ジエは２年連続を狙い、日本ツアーで昨年優勝のマスターズレディースを欠場して、賞金額の高いマレーシアの大会に出場する。この大会には宮里含め、上位選手がこぞって出場の予定だ。

　現段階では、ランク６位のC・ペターソンまで優勝すれば、その時点でトップに立つ可能性がある。女王になるには、まずは残り５戦（表参照）で１勝はしておきたい。それでもこの混戦では、女王の行方は最終戦までわからないだろう。

　そこで宮里藍の可能性だが、「ショートゲームという“自分のゴルフ”を持っていることが、勝負どころで強みになる」と見るのはゴルフジャーナリストの中野好明氏。

　また、メジャーのレポーターを務める村口史子プロは、
「全米女子オープンでは優勝したカー選手よりも落ち着いていたくらい、今の藍ちゃんには精神的な強さを感じます。１打の集中力という点ではツアーでもベスト３の選手でしょう。難しい局面でこそ、力を発揮すると思いますから」と藍女王を期待する。

　心配は連戦の疲れ。その点から１週の欠場（予定）を選択したのはいい判断と思われる。