HSBCに出発する直前、テレビマッチで対戦したタイガー・ウッズのスウィングを目の当たりにしたことから始まった石川遼のスウィング改造。先週のVISA太平洋でも継続されていたが、どんな改造を試みたのだろう。
ボール2個分左に置いて、ハンドファーストにアドレスして体の回転で打つ。タイガーのスウィングを思い描き、HSBC最終日朝に閃いたことが改造のスタートだった。
朝の練習場ではヘッドがコントロールできて手ごたえを感じていたものの、後半に失速。
「やはり試合でいきなり実践するのは難しい。後半はいつものスウィングに戻ってしまい、ミスショットが続いて」(石川)
結果はHSBCで41位タイと沈んでしまった。
そのニュースウィングについて父の勝美氏に解説してもらった。
「ボールを左寄りに置くと、よりハンドファーストに打てるイメージが持てるのでしょう。体の回転を速くしないと、そういうふうには打てませんから。いい着眼だと思いますが。ただし、肩幅の違いがあるので、体型的に難しいと思います」
と、勝美氏はニュースウィングにやや懐疑的だ。ただ、取り組む姿勢については、「気がついたらやってみるべきです」と評価する。
「練習場でいくら上手く打てても、本番でやらないのは、できないのと同じ」
というのが勝美氏の持論であり石川家流だからだ。このニュースウィング、自分のものにできるかどうか、見守りたい。
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