週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

カシオで決定！
今季シード選手の当落は？

　国内男子ツアーは、日本シリーズを残すのみ。日本シリーズに出られないプロたち、とりわけ賞金獲得額がシードのボーダーライン（約1,000万円）に達していない者にとってはカシオワールドが正念場の試合になった。

　今季の賞金シード選手70人の中で、VISA太平洋マスターズを終わった時点のランキングで、シード圏内に入っていなのは16人。そのうち83位のP・マークセン、96位の五十嵐雄二、99位の星野英正の３人は、複数年シードを持っているためシード争いからは除外。また、特別保証制度が適用されてツアーを休んでいる梶川剛奨、篠崎紀夫の２人も除外される。

　今季は日本の試合に出なかったB・ジョーブ、薬物使用で起訴されたW・パースキーの２人はノーチャンス。ということで、圏外からカシオワールドで滑り込みを狙う今季の賞金シード選手は９人（表参照）になった。

　さらに、もう１人正念場を迎える大物がいる。選手会長を務める深堀圭一郎だ。深堀は昨年９月以降、左足底筋膜炎が悪化してツアーを欠場。今季は特別保証制度の適用選手として出場していた。

　もし賞金シードを取れなかった場合は、かつての横田真一のようにファイナルQTから捲土重来を目指すのが一般的だが、「1973年ツアー制施行後の生涯獲得賞金ランキング上位25位以内の者」という出場カテゴリーがあり、プロ入り以来7億2,400万円余りを稼いでいる深堀は20位にランクされているため、その適用を受ける可能性もある。

「生涯獲得賞金のカテゴリーについては、いつ使うか悩みどころです。左足の患部以外は何も問題ない。ただ、今はそれは考えないで、残りの試合に全力を尽くすだけです」と深堀は話す。

　
【関連記事】
2010/11/23　米男子ツアー、シード権当落線上の意外な人
2009/12/22　男子シード確定にみるアラフォーの底力
2009/12/ 8　田中秀、小山内などシード当落線上の大物たち