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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/21号
2010/12/13更新

キムのボールが動いたのだが…。
ゴルフのビデオ判定どう行う?


温厚なキムが激怒したと報じられたが、手順に則った確認だった


 カシオワールドの3日目。キム・キョンテのグリーン上のボールが動いたことに対し、テレビの視聴者から「動いた原因が同選手にあるのでは?」との問い合わせがあった。そのため協議側はホールアウト後、本人を交え、最終的にはビデオをチェックすることに。ツアーでは視聴者から指摘があれば、必ずビデオ検証しているのだろうか。

 大会3日目、15番グリーンでキムのボールはわずかに動いた。だが、アドレス前であり、動いた原因が本人になかったことをマーカーの選手に確認したうえで、そのままプレーを続行した。ところが、視聴者から問い合わせがあったため、競技委員はホールアウト後、キムに確認。最終的に問題なしとされた。

 日本ゴルフ協会の裁定(JGA18-2b/1)では、視聴者から(競技)委員会に情報が寄せられた場合、競技側は「事実関係の確認を行うべきである」として、それが事実であれば
「テレビ視聴者よりの情報によるものであったとしても、事実が明らかになった以上、事実に基づいて裁定を下さなければならない」としている。

 実際、男女両ツアーに尋ねると、
「競技委員が問題なしと判断できるケースが多く、問い合せのすべてについて選手本人に確認するわけではありません」(日本ゴルフツアー機構)としたうえで、競技委員が判断できない場合は、まず選手本人に確認。

 そこで、本人も明確な判断ができないとき、初めて「テレビ局のブースに行き、映像で検証しながら、選手に確認してもらうことになります」といった手順を説明してくれた。これは、女子ツアーでも同じだ。

 アメリカのNFL(フットボール)の他、国内の大相撲やプロ野球でも一部判定にビデオが導入されている。しかし、競技エリアの違いもあり、一概のビデオ導入は難しい。もともとゴルフは選手本人のジャッジで進められる競技。ビデオも本人が判断を下すための判断材料。外部からの指摘でビデオ判定が“乱用”される事態は避けねばならない。

 
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