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サラサラのストレートヘアにチェックのワンピースで華やかな雰囲気の藍。私生活も充実しているのかな?
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目標だったプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)獲得はならなかったが、日本勢過去最多の年間5勝を挙げ凱旋帰国した宮里藍が、シーズン終了報告会見を開いた。
冒頭「米ツアー5年目という節目の年にこのような成績を残せてうれしく思います」と喜びを口にした藍。成績をポイント換算して競うプレーヤー・オブ・ザ・イヤーは4位、賞金ランク6位、世界ランク6位での終戦だったが、
「7、8割は充実感と達成感。2割くらいはもう少しやれたかなという気持ち。でも2010年は大きな一歩です」
と爽やかな笑顔を見せた。
今季を振り返り、もっとも印象的だったのは「タイでの開幕戦」。トップと6打差をひっくり返しての逆転勝利に「最後の1打で、今までやってきたことを集約できた」と言う。
「日本でプレーしていた頃は何も考えずピンを狙っていました。自分のこと以外、考えていなかった」
開幕2連勝したときも当時と同じように結果を気にせず無心で1打に向き合えた。だが6月に世界ランク1位を経験してからは葛藤が生まれた。
「感じたこともないプレッシャーを感じ、正直後半の4カ月は精神的にも体力的にも苦しかった」
真面目な性格ゆえ「果たして自分はNo.1に相応しいのだろうか?」と真剣に悩み「ゴルフが楽しくなかった」時期も。
だがそんな藍の気持ちを鼓舞したのが、バスケ界のスーパースター、マイケル・ジョーダンが2009年9月殿堂入り式典で語った「自分の恐怖と自分のリミット(限界)は幻想」という言葉。
「限界は自分で作り出すもの。自分を信じれば限界はない」と強い気持ちを貫いたことで「自分らしさを失わずにこれた。今はいい意味で自分の強さ、弱さを知っています」と胸を張る。
2011年の目標は「メジャー獲り」。今季届かなかったプレーヤー・オブ・ザ・イヤーも「昨年は表彰式でトロフィを下から見ただけでしたが、今年は(候補者として)壇上に上がりました。手の届くところまできている」と引き続きタイトル獲得に意欲を見せた。そして何より「自分らしいシーズン」を過ごすのが最大の目標だ。
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