週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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桑原、川岸、大山にキンクミ……
男女QT上位のがんばった面々

４日目に61をマークした桑原が１位通過、女子では大山が健闘して５位で通過した

　国内男女ツアーともにファイナルQTが終了し、2011年シーズンの出場選手が確定した。男子では、自身の最終戦カシオワールドで失格となり、シード確保に失敗した桑原克典がトップ合格を果たし意地を見せた。一方、女子では2006年の賞金女王・大山志保が５位と健闘したのが目立った。

　男子のファイナルQTは６ラウンドの長丁場。今回は悪天候のため、１日順延になり７日間とさらに長くなった。その４ラウンド目終了時点で90位タイに入っていなければ予選落ちとなりツアーメンバーになれない。

　QT前週のカシオで初日首位発進したにもかかわらず結局16位タイで終わり、シード獲得に失敗しQT行きになった田中秀道は、予選通過に１打及ばずツアーカードを失った。これにより田中の国内ツアー出場は、主催者推薦による８試合と２部ツアーのチャレンジトーナメントだけになる。

　一方、同じくカシオの２日目、４アンダーの16位タイから思わぬ失格でシード落ちし「呆然でした」という桑原克典は、じっくり整理してみれば「夏過ぎからの流れを冷静に考えると、QTに行く流れだった」と気持ちを切り替え、意欲が湧いてきたと自らの健闘を分析した。

　このQTランクは、前半戦にリランキング（獲得賞金額で順位の入れ替え）が行われるまでの優先出場順位だが、50位前後に入っていると全試合ではないにしろ多少のチャンスがあるとされている。

　その50位以内には、ベテラン勢も健闘し、17位には大物・川岸良兼、21位に来季シニアの井戸木鴻樹、41歳の塚田好宣も15位に入っている。新人では、日本アマを制した日大キャプテンの阿部裕樹が16位でほぼ前半戦の出場権を確保。また日大を２年で中退した小平智は、８月のチャレンジトーナメントでアマ優勝し注目を集めたが、QTランク42位が決定し阿部とともにプロ宣言した。

　女子は、“チーム遼”に加わりめきめき力をつけてきた大江香織が４位と健闘。また、特別保障制度適用から復帰10試合でシードに届かなかった大山志保は、５位に入り、かつての賞金女王の貫録を見せた。

　女子の試合出場の目安になるQT30位以内には、原江里菜（18位）、キンクミこと金田久美子（24位）らが入った。原は「技術コーチをつけてやりたい」とオフを充実させ開幕に備える。金田も「足、腰とトレーニングしたい」と意欲を見せている。

　
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