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2011年も他の選手のいいところはどんどん盗んで学びます
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超一流選手を見て、自分がいいと思ったものは、どんどん盗み、実践し、納得いく形で吸収するのが石川遼流。年末には正月番組の収録で宮里藍とラウンドし、さっそく宮里が行っている「太極拳スウィング」を取り入れると明言したが、この1年、石川はどんなプロのどんなところを盗んできたかーー。
昨シーズン当初、マスターズまでの一連の2、3月の米ツアー挑戦で、石川遼に大きな影響を与えたのは、アメリカ期待の若手として台頭し始めたリッキー・ファウラーだった。
ファウラーは石川より3歳年上だが、ジュニア時代に一緒に回ったこともあり、いわば旧知の仲。アメリカ人としては175センチと小柄で、石川と大差がない。そのファウラーのスウィングスピードに石川はびっくりした。そこで春先に取り組み始めたのが、もっと体の回転を速くするスウィング改造だ。
もう一人、石川に影響を与えたのがアンソニー・キム。大きなワッグルのような動作はキムのスウィングからヒントを得たと石川は証言している。
そんななか、石川に最も大きなスウィング改造に着手させたのが秋にテレビマッチで回ったタイガー・ウッズだった。
ボールを2個分左に置き、ハンドファーストでコンタクトする。そのためには、これまで以上に左への踏み込みを大きくしなければならないが、結果としてスウィングアークが大きくなり、よりボールの直進性が増す改造である。
父の勝美氏によれば、「スウィングアークが大きくなっても、ヘッドスピードは変わらないので飛距離が伸びるわけではないが、直進性は良くなることが考えられる」とのこと。
2010年のマスターズでは最終ホールでティショットを曲げて、予選通過の夢が消えたが、この改造が完成すれば、もうあのようなミスは完全に払拭されるはずだ。
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