ここ数年、クラブ売れ行きランキングのデータをとると「ゼクシオ」が上位にくることがほとんど。それだけゼクシオは大人気だが、今回は各社の新製品が出揃った12月の直近1週間のデータも採取。そこでは興味深いデータも現われた。
全国の有力ゴルフ用品店の販売実績を集計するGfKジャパンの調べによると、2010年、最も売れたクラブは「(新)ゼクシオ」だったが、そのなかでも注目したいのは、「ゼクシオレディス」が他社のメンズモデルを抑えて上位にランクインしたことだ。
「そもそもゼクシオは男性ユーザーの絶対数が多く、パートナーにもすすめやすいという背景に加え、クラブの買い替えサイクルが長い女性は、間違いのない商品を選ぶ傾向があるため」(SRIスポーツ広報部・小崎雄氏)
で、まさしく「ゼクシオ」の貫禄勝ちといったところ。
ウェッジはマークダウン(値下げ)の影響で旧溝のボーケイ・スピンミルドが1位に入った。
異変が見られたのはボールだ。昨年までは、「ニューイング」などの廉価モデルがトップ、これにいわゆるプレミアムディスタンスボールが続くという図式だったが、10年はスピン系の「ZスターXV」、「X-01B+」が1位、2位となった。この理由を前出・小崎氏はこう分析する。
「石川遼選手など若手の活躍を受け、自分も使ってみようというトライアルユースが増えたこと。また、アベレージでも飛ばせるスピン系ボールが出たことでは」
では、2011年はどんなクラブが売れるのか。ボーナス商戦たけなわ、12月上旬の1週間の販売動向をチェックしてみると、1、2位を占めたのはタイトリストの2モデル。アクシネットジャパンでは、
「日米ツアーともいままでにないペースで切り替えが進み、選手も活躍してくれたことで、飛ぶという話が早くから広まったこと」(タイトリスト事業部・池田智満氏)を要因に挙げる。
2011年のギアを牽引するのはどのクラブになるなだろうか?
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