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ソール後方のプレートが出っぱったり沈んだりする。プレートが出っぱればフェースは左を向く。発売は3月上旬。
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ドライバーのヘッドはこれまで、黒か紺が常識だった。ところが、テーラーメイドが1月4日に世界同時発表した「R11ドライバー」は、ゴルファーの常識を打ち破って真っ白だ。メーカーは、「今後、ドライバーヘッドは白一色になっていくでしょう」と強気だが、週刊ゴルフダイジェスト誌ではこのR11をさっそく試打、白の効果、クラブの実力を探った。
Rシリーズは世界のツアーで高い使用率を誇るモデルだけに、どう進化したのか注目されたが、それにしても真っ白いヘッドとは意表をつかれた格好だ。
ヘッド上部とグリップは白、フェースは黒、ソールは一部黒だが、やはり白が目立つ。
メーカー側の意図はこうだ。
「ゴーストパターでも『白は集中力が増す』とツアープロに評価された。しかもドライバーの場合、光の乱反射を防ぐし、周囲の風景などが映り込むといったことがなく、よけいな情報を遮断できる。フェースの向きもわかりやすい」
いち早く試打した永井延宏プロも、「白いのと形状のせいか、構えるとライ角度がフラット気味に見えるけれど、真っ白なクラウンとは対照的にフェースが黒なので、フェースの向きがわかりやすい。意外に、OKですね」と、納得の体。
もちろん、R11はヘッドの色が変わっただけではない。機能的には、新しくASP(アジャスタブルソールプレート)なる機能が加わった。フェース角だけを独立して調整できるシステムだ。
「2度単位なので見た目にもハッキリと変わるし、それに応じて弾道も変わる。しかも、シャフト軸を基準にして変わるので、その意味ではプレーヤー目線に立ったシステムです。ただし、アドレスで地面にソールしない人にとっては意味がありませんが」(永井プロ)
メーカーの自信どおり、白いヘッドは今後クラブの主流になるのだろうか。
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