春ゴルフの大敵・スギ花粉、今年の飛散量は昨年の2~10倍! 「全国的に花粉症が重症化するレベル」という予報も出されている。シーズンインの声を聞くと、目や鼻がムズムズしてくる人も多いのでは?
環境省の報告によると、今年のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量は全国的に多め。関東以北と西日本は昨シーズンの2~6倍、東海・近畿地方では10倍以上になる地域もあるという。
花粉の飛散量は前年の夏の日照時間と気温が大きく左右するのはご存知のとおり。去年の猛暑を思えば、残念ながら予報が外れる可能性は低そうで、 80年代は1平方cmあたり1000個の花粉で大量飛散と呼ばれていたのに、今年は全国の8割以上にあたる地域で2000個を超えると予測されている。
日本アレルギー学会認定専門医・指導医の清益功浩医師(大和高田市立病院)は、花粉症対策は初期療法がおすすめという。
「1月中旬~下旬の今からできる対策として、抗ヒスタミン薬などの花粉症の症状を抑える薬を使う方法があります。ひどくなってからあわてて飲むよりも、花粉が飛び始める前から始めたほうがいいですよ。早めにアレルギー科のある病院や、耳鼻科に相談してください」
早い地域では2月初めから、その後5月頃まで花粉は飛び続ける。飛散量が多い年は発症する人も増えるというから、これまで症状がなかった人も安心 してはいられない。プレー日が近づいたら、飛散情報のチェックと対策を怠りなく。
飛散が始まったら、とにかく花粉を体の中に入れないようにすること。マスク、眼鏡などでガードするほか、花粉のつきやすい毛織物などの上着は避けたい。
ゴルフの時もウェアはツルっとした素材が良さそう。帰ったらうがいはもちろん、洗顔もお忘れなく。顔のほか、花粉は頭にもつきやすいので、帽子でガードしたい。
なお、リアルタイムの飛散状況は環境省『花粉観測システム』のサイト(http://kafun.taiki.go.jp/ 今年は2月初旬開始予定)などで確認できる。
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