ツアープロをはじめアスリートゴルファーの間では、このところヘッド体積400~430cc前後のドライバーがもてはやされているが、ついに400ccを切る“小顔ドライバー”が登場した。
ブリヂストンスポーツが2月に発売するのは、体積385ccの「ツアーステージXドライブ905」。一方、ヨネックスも380cc、420cc、460ccの3サイズのニュードライバーを発表した。
タイでのロイヤルトロフィに出発する際の石川遼の会見の中で自身が使うドライバーにふれて、380ccサイズを試したいと語っていたが、これが商品としても発売されるわけだ。
メタルヘッド以来、ヘッドの大型化にしのぎを削ってきたクラブメーカーが、時代を逆戻りさせるような小顔ドライバーを新たに送り出す真意はどこにあるのだろうか。
ブリヂストンスポーツの嶋崎平人広報室長は、「10年前のドライバーは300cc台、20年前は200cc。そういうクラブで育ってきた選手は、操作性のよさなど小さいヘッドにメリットを感じている人が多い」と開発に至った経緯を説明する。
石川遼もかねてから「小さいほうが速く振れるし、芯の小さなクラブを使うことで上達できる」と小顔ドライバーのメリットを強調してきた。
ただ、ヘッドが小さいと難しいというイメージもあるが、これには、10年前と同じ大きさでも、生産技術の進歩で以前よりも低重心に作れるようになったこともプラスに働いている。
「(低重心設計で)バックスピンが少なくなったということは、その分、曲がらないということ。普通のアマチュアにもメリットは大きいはずです」(嶋崎氏)
大型ヘッドが苦手という人は試してみるといいかもしれない。
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