アジアンツアーのQTは先週、タイで終了したが、そのファーストの会場で、中国ツアーの関係者から日本選手に同ツアーのQTの要項が配られていた。中国ツアーとは、耳新しい名称だが、果たしてどんなツアーなのだろうか。
中国のプロツアーは中国ゴルフ協会(CGA)等を中心に運営され、今年は全13試合中4試合が中国国内で実施されるワンアジアツアーが良く知られている。
「CGAでは、ワンアジアツアーなど国内ではやらない試合、海外メジャーなども含め、(3部構成の)年間40試合ほどを大中国ツアーという名称で運営しているんです」
と語るのは、北京国際GCの支配人などを務め、同国のツアー事情にも詳しい高橋秀樹氏。
高橋氏によれば、CGAは2部ツアーに当たるチャンピオンシップツアーを国内で組み、そのQTを2月末~3月に海南島で実施する。そこに多くの日本選手を呼び込みたいのだろうという。
「目的は、ツアーの充実を図って、存在を世界に示すためでしょう」とのこと。
選手の招聘なら日本ゴルフツアー機構(JGTO)を窓口に依頼すればよさそうだが、JGTOにそうした要請はない。背景には、CGAが主要組織になっているワンアジアツアーとJGTOの提携がまだ結べていない、という事情があるようだ。
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