週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/8号

2011/2/28更新

プロの世界は実力勝負だ。
後輩、遼に阿部、小平がお願いします！

練習日に小平（左）、阿部が（右）遼を表敬訪問、挨拶された

　石川遼の今季の個人開幕戦となった米男子ツアー、ノーザントラストオープンの練習日、ドライビングレンジで練習中の石川遼に、近くで合宿中の阿部裕樹と小平智の２人が挨拶に訪れた。

　阿部は昨年の日本アマ優勝者で、日大４年生。関東アマなどのタイトルを持つ小平は日大を中退しゴルフに専念していた。

　阿部は昨年の日本アマ優勝者昨年のチャレンジツアーのGMAチャレンジではアマながらプロを抑えて優勝した実績を持つ。ともに昨年末のファイナルQTに進出し、阿部が16位、小平が42位と今季の日本ツアー出場がほぼ約束されている。

　２人は揃って1989年生まれの22歳で、1991年生まれの石川より年上だが、もちろんツアープロとしては後輩になるためか、「僕たちを覚えていますか？」と石川に話しかけ「よろしくお願いします」と深々と頭を下げていた。

　これに遼くんも挨拶を返していたが、この光景をそばで見ていた在米のプロコーチ・松本進氏は、「若い遼くんは、これまでチャレンジャーの立場だったのが、年上とはいえ、頭を下げる後輩が出てきて、いつの間にか挨拶される立場になったんだな」と感じたという。

　遼くんの活躍の影響でアマチュアの、とりわけジュニア世代には実力を持った選手がいっぱいいる。19歳とはいえ賞金王の実績もあるプロ４年目の石川遼。追われる立場になるのも当然か。