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HSBCの大活躍で、海外でも知名度アップ。サインを求める声も日に日に多くなった
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シンガポールで行われた米女子ツアーでの優勝争い、トレードマークの八重歯矯正など、シーズン早々何かと話題の多い有村智恵。早くも賞金女王候補に名乗りを上げた彼女の、どこが変わったのかを検証する。
シーズンオフ、有村はフロリダ州オーランドのレッドベターゴルフアカデミーで合宿を行った。アメリカ本土での合宿は初めて。当初は「どういうふうにレッスンが行われているかを見に行くだけのつもりだった」が、現地でスウィングをビデオ解析してもらううちに、それまでの彼女のスウィングは重心移動が効率的でないことが判明。
「バックスウィングで体重を右足の外側で受け止めていたのを内側で受け止める」改造に踏み切った。その効果がシーズン初戦のHSBC女子チャンピオンズでいきなり現れたのには本人も驚き。
「スウィングを改造したことで不安のほうが大きかったんですが、実際戦ってみたら去年に比べて強い球が打てるようになっていた。アゲンストにも負けずに球が前に行ってくれた」と成果を実感している。
優勝はサンデーバック9でチャージしたカリー・ウェブにさらわれたが堂々の単独2位に入賞。「チエは重圧のなか、自分をよくコントロールしていた。大したものです。うつむくことなく、胸を張って自分のプレーを誇りに思ってほしい」とウェブに絶賛された。
スウィング以外の変化といえば歯列矯正。オフに奥歯を抜き、そこに八重歯を引っ張る矯正を受けている。日本では八重歯はチャームポイントだが、欧米では敬遠される傾向があり「(八重歯があると)噛み合わせが悪いし、プロゴルファーに歯並びの悪い人はいない」と長年連れ添った八重歯との決別を決意した。
トレードマークの八重歯がなくなっても、シンガポールで海外のメディアから「欧米にはないかわいらしいデザイン」と評判になったビバハートのウェアは今後も着続ける。ウェアのコンセプト『素敵な元気』をファンに届けるべく、有村はこれからも進化を続けていく。
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