全英オープンは2004年から世界5大陸でインターナショナル・ファイナルクオリファイ(IFG=国際最終予選)を実施しているが、2月にタイで行われたアジア地区のIFGで平塚哲二(39)が2位に入り、7年ぶり2度目となる全英オープンの出場権を獲得した。
豪州、アフリカに続きアジアで開催された全英オープンIFGは2月24、25日の両日、タイ、バンコク近郊のアマタスプリングスCCで74選手が参加して行われた。日本からは10人がエントリーし、2日目にコースレコードとなる64を叩き出した平塚哲二が2位に入り、4枠ある全英オープンの出場権を獲得した。
初日2アンダーでまわった平塚の順位は24位タイ。首位に立ったのは7アンダーをマークした市原弘大だった。平塚は「弘大はええヤツやし、頑張ってほしい」と思いつつも「9アンダーまで行かなあかん」と2日目に臨んだと言う。
前週、アジアンツアーの開幕戦に出場していた平塚は、「トレーナーを帯同していなかったので、体のあちこちが痛くて」という状態ながら2日目のバック9に入るとイメージどおりのショットを連発するようになり、「4、5メートルのパットが全部ストレートに近いラインについて、読み切って入れられた」とコースレコードをマークした。
昨年、アジアンツアーで最多の3勝を挙げた平塚だが、そのうち2試合はタイでの開催。相性も良かったのだろう。昨年の同ツアーで賞金ランク5位に入る活躍が評価されたこともあり、今季は欧州ツアーへもスポンサー推薦で出場できるようになったという平塚。3月下旬にはスペイン、モロッコと転戦し、続いてマレーシア、中国、韓国という強行軍を計画している。
「日本での試合は、日本プロからになると思います。その後は日本ですけど、日程が被っていたら、賞金額の大きいほうに出る予定です」(平塚)
この逞しさ、他のプロも見習ってほしいものだ。ちなみに予選会をパスした日本勢はほかにはゼロで、市原は5位で惜しくも涙をのんだ。
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