東日本大震災後の国内ツアーは男女同週に始まることが決まった。すでに開幕していた女子ツアーは震災当日、第2戦のプロギアレディス初日を終えていたがそのまま中止。第5戦まで中止となり、再開は15日開幕の第6戦西陣レディスからとなった。
同大会は震災の影響がほとんどない熊本が舞台だ。プロアマやチャリティ活動など詳細について話し合いが行われているため、正式発表には時間がかかっているが、開催自体は決定している。
ただ、その後は関東開催が続く。特に気になるのが5月5日開幕のメジャー初戦、サロンパスワールドレディスだ。会場が茨城GC西Cとあって「(西陣レディス以降は)まだ何とも言えません」(LPGA広報)というのが実情だ。しかし、5月27日(金)からのヨネックスレディスはチャリティ大会としての開催が主催者から発表されている。
一方、同じ週が開幕戦東建ホームメイトカップという日程の男子ツアーは、東建だけでなく、その後も予定通り開幕することを宣言。関東での今季初戦、ダイヤモンドカップ(5月26~29日、千葉CC梅郷)も含めて「全試合予定通り行う方向でいます」(JGTO広報)と、前向きな方向で進んでいる。
また、JGTO主管競技22試合の賞金の一律5%程度を義援金とし、被災地の復興に役立てる方向で、さらに初戦の東建はチャリティトーナメントと位置づけられ、観戦チケットの全収益などが寄付されることが発表されている。
原発問題という不確定要素があるため、一度決定したことも絶対とは言い切れず、開催予定の大会でも被災者への配慮や節電の意味から、お祭り的色合いが強いプロアマや前夜祭は自粛の傾向が強い。
それでも先日行われたサッカーのチャリティマッチのように、スポーツの好勝負が人々にエネルギーを与えるのは確か。14日の開幕、15日の再開を待ちたい。
【関連記事】
2011/ 4/ 5 震災に揺れる女子ツアー、今後の予定は?
|