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昨年のマスターズでは2日目76と崩れ、わずか1打差で予選落ちした遼。思わず悔し涙も流したが、今年はうれし涙を流してほしい
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獲得賞金全額+1バーディごとに10万円という前代未聞の義援金を宣言して注目を集める石川遼だが、肝心の成績はなかなか思いどおりにいかず、苦戦が続いている。さてマスターズにはどんな準備で臨むのだろうか?
マスターズで石川遼の2カ月に及ぶ米国遠征は6戦目になる。アクセンチュア世界マッチプレー選手権と、予選落ちがないキャデラック選手権の2試合を除くと、3戦すべて予選落ち。そのため、石川本人も「ここまで結果が出ないと、目の前でやっていることが信じられなくなる」と落胆を隠せない。
遠征中は、オーガスタ攻略のためにショートゲームに重点を置いて練習を重ね、好感触を得ていた。また、日本でテレビ観戦していたコーチでもある父の勝美氏からも「スウィングは問題ない。そのまま続けなさい」と太鼓判を押されていた。その勝美氏が3月28日に渡米し、オーガスタで合流。「父に徹底的に見てもらいたい」という石川の指導に当たった。
当初、マスターズ前週の課題は4日間戦い続けるための体力強化だった。帯同しているトレーナーの仲田健氏は、「前週の月曜日にかなりきつい走り込みで追い込んで、週末は少し緩くして、週の終わりにまたきつめのトレーニングでマスターズ週に備える」と語っていたのだ。それに勝美氏の特訓が加わったのだから、「いくら時間があっても足りない」という1週間を過ごしてマスターズ初日を迎えることになる。
マスターズの優勝賞金は135万ドル(約1億円)。被災した方々のためにも頑張ってほしいものだ。
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