リッキー・ファウラーといえば、今やゴルフ界のファッションリーダーとして有名。ところが、彼がコース外で見せる帽子の後ろ前被りがマナー違反と注意されるケースが続いて起き、話題になっている。
最初に注意されたのは今年のマスターズの記者会見場でのこと。オーガスタナショナルGC会員で会見場のスタッフを務めるロン・タウンゼント氏から「帽子を前に向けなさい」と指摘された。ファウラーは一度は「僕の顔をファンによく見てもらいたいから」と拒否したが、再度厳命され、しぶしぶ従った。
次は、今月初めのウェルズファーゴ選手権の会場、クウェイルホロークラブでのこと。練習日に駐車場の近くで立ち話をしていたところ、同クラブのメンバーから「我々のルールはオーガスタナショナルと一緒だ。帽子を前に向けなさい」と注意され、今度は一度で従ったという。
そもそも、帽子のひさしを後ろにして被るのはマナーとしてどうなのだろう。ゴルフマナー研究家の鈴木康之氏は「雨の中のパッティングの時は垂れる滴を避けるために逆被りをします。 臨機応変です」としながら、この場合のリッキーにあてはまる道理ではないとする。
「オーガスタもクウェイルホローもメンバーたちが快適であるための様式の決まりがあります。ゼネラルルールよりもローカルルールが優先するように、クラブのマナーの決まりやエチケットのコモンセンスはクラブ内では町のそれらより優先します。そこに立ち入る者には、決まりに従う義務がある一方、 嫌ならそこではプレーしないという自由がある」
つまり、リッキーは「詫びるか、立ち去るかすべき」で、渋々従ったという彼の態度は、やはり「スポーツマンらしくない」ということだ。
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