TPCで古傷の左ひざの痛みが再発して、初日9ホール終えたところで棄権してしまったタイガー・ウッズ。
ふくらはぎの痙攣までした痛みだが、その後、大したことはなく、2週間ほど休養すれば完治するということで、全米オープンには出場する意向(正式には表明していない)。同大会で復活劇なるか、ファンにとっては興味津々ではあるのだが、聞こえてくるのは悲観的な話ばかりだ。
もしひざが一時的に治ったとしても、ゴルフスウィングにはキーとなる個所。今年で36歳になるタイガーはもはや20代の頃のような柔軟な肉体ではない。若いころから“マン振り”スウィングを続けてきたタイガーの肉体はまた悲鳴をあげるはずだという見方が大半なのだ。
さらに新コーチであるショーン・コーリー氏の指導もタイガーに果たして合っているのかと、疑問を呈する人もいる。
「タイガーのよさは型破りの荒々しいスウィングにあります。だからブッチ・ハーモンのコーチングに合っていた。しかしショーンはきっちり型にはめるタイプ。どうでしょうかね」
とは長年、米ツアーを取材している岩田禎夫氏。またタイガーの飛距離や実力が落ち、若手が上がってきて、タイガーコンプレックスもなくなってきたと分析。
「もうかってのタイガーは再現しないのではないでしょうか。メジャーをあとひとつくらい勝つことはあるかもしれませんが」(前出・岩田氏)
ニクラスの持つメジャータイトル18まであと4勝。記録を塗り替えるというのは見果てぬ夢に終わってしまうのだろうか?
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