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機材を抱えて激走する撮影スタッフが左端に見える。お疲れ様!
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今年の日本プロ選手権最終日は、プロ16年目で未勝利の河井博大と韓国のベ・サンムンが僅差で争うマッチプレーのような白熱した展開になったが、実は、スロープレーであわやペナルティとなる場面もあったのだ。
河井博大が前の組との間が空きすぎているので、プレーを急いでほしいとPGAの競技委員からいわれたのは、最終日の11番でのこと。その際、同伴競技者のベ・サンムンと松村道央も近くでこれを聞いていたので、最終組全員が「遅れている」との認識を持っていたはずだ。
事実、この時点で、2ホール近くも前組との間が空いていた。テレビ観戦をしていた人が気づかなかったのは、今回は録画中継で、時間差を編集処理していたからだ。
競技委員は12番、13番と様子を見ても、改善される気配がないため、14番のアプローチの後に河井に「バッドタイムの計測に入る」と伝えた。さらに15番のセカンドでベ・サンムンに、17番ティで松村に、同様の計測に入る旨を伝えている。
バッドタイムとは、1プレーに要する時間を40秒以内、ただし最初にプレーに入る者は50秒以内にショット、パットを終えなければならないとするPGAのローカルルールで、JGTOにも同様の規定がある。オーバーした場合、1回目が警告で、2回目が1打罰、3回目が2打罰、4回目で失格になる。
結局18番で「ペースが回復された」と競技委員が判断し、バッドタイム計測は解除された。優勝した河井は「測られていると思うと、考える時間が少なくなって、逆に良かったのかもしれません」とバッドタイムの計測もプレッシャー軽減の一助になったと試合後に語っていた。
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