5月19日~22日に行われた男子ツアーのとおとうみ浜松オープン。地元の市民が中心となった新しい運営で注目を集めたが、テレビ中継の方法でも話題を呼んだ。
BS-TBSで4日間、合計20時間にわたって生中継されたこの大会。BSデジタルは地上波のように番組単独の視聴率は発表されていないが、地上波以外のBS・CSなどの放送を合わせた「その他視聴率」が、最終日放送開始の11時台には6.0%だったが、15時台には13.3%、プレーオフが行われた16時台には15.0%と急上昇、そして中継終了後には急降下した。このことから「推定だが10%ぐらいではないか」(BS-TBS編成部濱田英理子氏)とのこと。
BSデジタルにおける10%という数字は、ゴールデンタイムの野球中継が取る程度の高視聴率。この結果に関係者の間でも驚きの声が上がった。なぜこのような高視聴率を獲得できたのか?
「何よりも試合が白熱したことが大きな要因ですが、比較的柔軟に対応できるBSデジタルということで、最後まで生でお伝えできたことも良かったのではないかと思います。また、この大会ではJGTO、選手会の協力もあり、予選ではキャディさんにピンマイクをつけてもらって現場の生の声を拾ったり、ラウンド終了後の選手が放送席で自分のプレーを解説するなど、斬新な中継を実現したことが視聴者の方に喜ばれたのだと思います」(前出濱田氏)
今回の成功を受けて、BS-TBS以外のBSデジタル局でも今後地上波放送予定の大会で、BSデジタルを使った中継も検討しているとのことだ。
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