とおとうみ浜松オープン(グランディ浜名湖GC)。石川遼はプレーオフで敗れたものの、世界ランク49位に入り全米オープンに出場できるようになったのは慶賀の至り。しかし、その活躍に水をさすような疑問の声が上がった。
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遠慮ぎみに遼ルートを開拓した
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「3日目の9番ホールで石川は17番フェアウェイに打つために、そこが空くのをずっと待っていました。9番フェアフェイが空いてるのに。これってゴルフ規則6-7不当の遅延にあたらないのでしょうか?」
というのだ。たしかに石川が9番ホールから17番へ打ってイーグルを狙う“遼ルート”を開拓したことは既報の通り。打つ前に、17番にいる選手に帽子を取って謝っている石川の写真も紹介した。
それが不当の遅延? 『ゴルフ規則6-7不当の遅延スロープレー』にはこう規定されている。
〈プレーヤーは不当に遅れることなく、委員会がプレーのペースについてのガイドラインを決めているときはそれに従ってプレーしなければならない。なお、1ホールのプレーを終えたあと次のティーインググラウンドからプレーするまでの間も、プレーを不当に遅らせてはならない〉
石川のケースはどうか? 9番ティに立った場合、占有権は9番ホールにあるのであって、17番にはない。9番ホールが空いたら速やかに打たなければならず、自分に“有利になる”ために“待つ”行為はスロープレーになるのではないかという指摘だ。
例えば、自分が打つ時にアゲンストの風が吹いた場合、それを止むまで待ち続けるというのは、不当の遅延に当たる。この事情を大会を運営するJGTOに聞いてみると、
「コースのレイアウトによって、どこへ打つか、プレーヤーに選択肢がある以上、故意に遅らせようという意思がない場合、結果的に遅れても不当の遅延にはなりません」(JGTO広報)
不当の遅延もともかく、安全面からコース側の問題もあろう。樹木を植えて隣のホールを狙わせないなどの方策が望まれる。
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