東日本大震災以来休業が続いていた南相馬市の鹿島CCが6月4日(土)に、被災者でもある会員たちの声に応える形で仮オープンした。
約3カ月間クローズしていたためにコースも荒れてしまっているものの、福躍好勝支配人は 「会員の多くが避難生活を送っているなか、要望もあり、再開を決定しました。少しでもストレスや運動不足の解消になればと。ただ、この周辺は、地震、津波、福島原発事故のトリプルパンチを受けています。特に4月2日に予定していたジュニアの大会が中止になったのが残念です」と話す。
5月の連休からすでに非公式でオープンはしていて、計画的避難区域に指定されている飯舘村の会員が避難前に最後のプレーに訪れたそうだ。
同CCは緊急時避難準備区域に入っている。そのため、原発の状況次第では再びクローズに追い込まれる可能性もある。しかし、 「これからもゴルフを通じての復興支援をできる限りやっていきたいです」(福躍支配人)とのことだ。
一方、いわき市の田人CCは廃業を決定。東日本震災に関連しての廃業決定は、いわきプレステージCCに次いで2コース目となっている。
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