盛況のうちに終わった全米オープン。しかし、延べ20万人を超えるといわれるギャラリーの観戦チケットに異変が起こっていたのをご存知だろうか?
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これが今年の全米オープンのチケットだ!
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タイガー・ウッズが左ひざの故障を理由に、欠場したことが主な理由かと思われるが、チケットブローカーの相場が暴落していたのだ。
もともと全米オープンのチケットは、アメリカのメジャーなスポーツのなかでは、入手しやすいほう。ただ、USGA(全米ゴルフ協会)が販売する正規のチケットは、昨年の夏で完売している上、キャンセルができない。そのため、急に予定が入ってしまったファンなどから、チケットが売りに出て、それがインターネットやブローカーなどを通じて販売される。売りに出されるチケットが少なければそれだけ値段が上がり、多く売りに出されればチケットの値が下がる。
事情通に言わせると「これまでにも、練習ラウンドなどでは、正規の金額を下回ることもあった」とか。 しかし今年は、本戦に近づくにしたがって、イーベイ(オークションサイト)などで販売される本戦4日間の通しチケットの値がどんどん下がり、6月7日(火)に500ドル、9日には402ドルとなり、試合前日の15日(水)には245ドルまで値が下がっていた。
このところ米国人選手がメジャーで勝てないが、タイガーの欠場で、さらに望みが薄くなってしまっていた。あるいは米国政治の中心地で、ナショナルオープンのタイトルを外国人にさらわれるのを見たくないという心理が米国人の間で働いたのかもしれない。
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