経済産業省が発令した7月1日以降の大口事業所に対する電力使用制限。対象地域は、東北電力、東京電力の管内で1時間あたり500キロワット以上を使用する事業所に対して、15パーセント以上の節電を義務づけ、故意に違反したものには罰金が課せられるというものだ。この経済産業省からの「要請文」が新千葉CCに届いたという。
54Hのマンモスゴルフ場だけあって、確かに電力使用量が多くなるのはわかるが、それ以外にも新千葉の電力使用が多くなる要因があった。
1つ目が井戸水の汲み上げポンプ。新千葉など千葉県東金市周辺の古くからあるゴルフ場では、水道水ではなく、井戸水を使用している。水道料金がかからないということもあったのだろうが、電力消費という面ではそれが仇となってしまった。
2つ目は、大浴場で使用するタオル。洗濯を業者に依頼するゴルフ場が多いなかで、新千葉では自前の設備で洗濯・乾燥を行っていた。さらに、電力を大量消費する電気式の乾燥機を使用していたため、電力使用量が極端に跳ね上がっていたのではないかと、新千葉の広報担当者は話した。
猛暑だった昨年9月4日の12時から13時の1時間で528キロワットを使用したことが東京電力の計測で判明。最終的にこの数字がもととなって、経産省から要請が届いた。
この電力制限対策としては(1)事務所などを中心に利用者に影響が出ない範囲で、エアコンの設定温度を1度から2度上げる。(2)不必要な照明を間引いて消す。(3)タオルの乾燥機を電気式からガス式に変更。といった対策を講じている。このうち、照明は4月から実施し、かなりの成果をあげているとのこと。
原子力発電の継続・廃止が論議されるなかで、マンモスコースならではの課題と格闘する、節電の夏がやってきそうだ。
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