11・5対8・5と日本チームにとっては残念な結果に終わった日韓対抗戦、ミリオンヤードカップ。こうした国別対抗戦やロイヤルトロフィのような地域対抗戦は、普段の試合とは勝手が違うため戸惑う選手も多い。なかでも難しいのが同大会初日に行われたフォアサムストロークプレーだ。
クラブやシャフトは替えても、ツアープロがシーズン半ばでボールを替えることは少ない。しかし、ペアを組む2選手が同じボールを交互に打つこの競技方式では、お互いの契約メーカーが異なる場合、使用球をどちらかに合わせなくてはならない。そこで問題になってくるのがフィーリングの違いだ。
「メーカーが異なっても構造やカバーなどのタイプが同じならば距離はそんなに変わりません。影響があるのは距離感を出すショートゲームです。どれを使っても止まらないということはありませんが、打ち出し角の違いが大きい。あとはパターのタッチも異なります」(ボールに詳しい横田英治プロ)
どちらを選ぶかは選手同士の話し合いだが、そこは勝負に徹するプロの世界だけに、年功序列などではなく 「練習ラウンドでお互いに両方のボールを打ってみて、ティショットを打つ順番も考慮した上で、少しでも影響が少ないほうを選ぶのがふつう」(同)。
ちなみに、ミリオンヤードカップで普段の使用球が異なっていたのは、河井博大・小田孔明組、薗田峻輔・石川遼組、片山晋呉・池田勇太組だが、3組とも偶然にもスリクソンのZスターシリーズのボールを選んでいることは興味深い。
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