5日目までもつれ込んだ今年の全米女子オープンは、ソ・ヒギョン(25)とのプレーオフの末、ユ・ソヨン(21)が優勝。メジャーで優勝した米ツアーの非会員韓国人選手は、08年全英女子オープンのシン・ジエ以来2人目となった。
1990年生まれのユ・ソヨンは07年に韓国でプロ入りし、10代だった09年には韓国ツアーで、3連勝を含めて4勝を挙げたほどの実力を誇る。しかし、その年5勝を飾ったソ・ヒギョンに国内賞金女王の座をさらわれている。ここから、因縁のライバル関係が始まった。ソヨンは昨年の国内ツアー開幕戦でもヒギョンとのプレーオフを争い、3ホール目で雪辱を果たしている。
ソヨンが一躍注目された名勝負が09年5月のドゥサンマッチプレーの決勝戦。08年の新人王争いで敗れたチェ・へヨンと対決。決着がつかずサドンデスのプレーオフに突入、なんと9ホールの死闘を演じて、ソヨンが優勝した。
ソヨンがマッチプレーに滅法強いのはジュニア時代からで、「勝負はグローブ(手袋)を外すまでわからない」というメンタルの強さには定評がある。
シン・ジエやチェ・ナヨンが米ツアーに参入した後の韓国ツアーは「ソヨンとヒギョンの二人天下」と呼ばれていたが、昨年からはヒギョンも米ツアーに参戦。現在ではソヨンが国内ナンバーワンだ。
今後日本ツアーに参戦し、脅威を与えるかもしれない韓国人プレーヤーが、もう一人誕生した。
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