ダレン・クラークのメジャー初優勝で終わった第140回全英オープンだが、陰の主役は、5月に54歳の若さでこの世を去ったセベ・バレステロスだった。
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セベは79、84、88年の3度全英を制している
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同大会で3勝、メジャー5勝という実績以上に、その闘志あふれるプレーは、世界中のゴルフファン、関係者の記憶にはっきりと残る。なかでも大会主催のR&A、欧州ツアーに与えた影響は大きく、現在のトッププレーヤーたちに大きな影響を与えている。
だからこそ、今年の大会はセベ追悼の意味合いを持っており、ガッツポーズ、万歳をする姿などのポスターがズラリと並び、組み合わせ表にもセベのイラストが描かれた。また18番グリーン周りのフェンスにはセベのシルエットが描かれ、皆、在りし日の英雄に思いを馳せた。
R&Aのピーター・ドーソンCEOが「すべてのメッセージは、世界中のゴルファーにセベが与えてくれた素晴らしいインスピレーションを伝えること」と話したが、そのメッセージどおり、セベは永遠に、人々の心のなかに生き続けるに違いない。
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